ブルガリア全土で山火事猛威、数千人避難、被害の全容不明

全国約100カ所で山火事が延焼中。数千人の消防士が消火活動に当たっている。
2025年7月21日/ブルガリア南西部、山火事(ロイター通信)

ブルガリア全土で山火事が猛威を振るい、数千人が避難を余儀なくされている。地元メディアが27日に報じた。

それによると、数日前から全国約100カ所で山火事が延焼中。数千人の消防士が消火活動に当たっている。

南西部の山間部で発生した山火事は高温・乾燥・強風の影響で一気に燃え広がり、数千ヘクタールが消失した。

公共放送BNRによると、南西部の別の山火事では複数の住宅が全焼したという。ケガ人の情報はない。

BNRは消防当局者の話しとして、「200人以上の消防士が南西部の現場で消火活動に当たっていたが、26日に火の勢いが増したため、撤退した」と伝えている。

ラデフ(Rumen Radev)大統領はSNSに声明を投稿。「EU同盟国からの航空支援を期待している」と述べた。

西部では26日に発生した山火事がセルビア国境を越えて急速に燃え広がり、集落に到達。多くの家屋が全焼したと伝えられている。

被害の全容は明らかになっておらず、政府と自治体が調査している。

ブルガリアを含む南ヨーロッパは5月以来、記録的な熱波に見舞われ、多くの地域で気温が上昇。45度を超えた場所もある。

ブルガリアの隣国ギリシャでも各地で山火事が延焼中だ。

SHARE:
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします