ブルガリア全土で山火事猛威、数千人避難、被害の全容不明
全国約100カ所で山火事が延焼中。数千人の消防士が消火活動に当たっている。
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ブルガリア全土で山火事が猛威を振るい、数千人が避難を余儀なくされている。地元メディアが27日に報じた。
それによると、数日前から全国約100カ所で山火事が延焼中。数千人の消防士が消火活動に当たっている。
南西部の山間部で発生した山火事は高温・乾燥・強風の影響で一気に燃え広がり、数千ヘクタールが消失した。
公共放送BNRによると、南西部の別の山火事では複数の住宅が全焼したという。ケガ人の情報はない。
BNRは消防当局者の話しとして、「200人以上の消防士が南西部の現場で消火活動に当たっていたが、26日に火の勢いが増したため、撤退した」と伝えている。
ラデフ(Rumen Radev)大統領はSNSに声明を投稿。「EU同盟国からの航空支援を期待している」と述べた。
西部では26日に発生した山火事がセルビア国境を越えて急速に燃え広がり、集落に到達。多くの家屋が全焼したと伝えられている。
被害の全容は明らかになっておらず、政府と自治体が調査している。
ブルガリアを含む南ヨーロッパは5月以来、記録的な熱波に見舞われ、多くの地域で気温が上昇。45度を超えた場所もある。
ブルガリアの隣国ギリシャでも各地で山火事が延焼中だ。