◎トルコの山火事シーズンは9月末頃まで続く。
2024年8月16日/トルコ北西部、山火事に巻き込まれた「ガリポリの戦い」の史跡(AP通信)

トルコの各地で山火事が発生し、消防が対応に追われた。現地メディアが16日に報じた。

それによると、北西部にある「ガリポリの戦い(1915~16年)」の史跡が山火事に巻き込まれたという。

この山火事は16日までに鎮圧された。消防によると、電線の火花が出火原因とみられる。

他の地域では消火活動が続いている。

大統領府の報道官は声明で、「16日に発生した47件の山火事のうち、17件が延焼中である」と述べた。

西海岸では第3の都市イズミル郊外の住宅地に炎が接近。数十人が避難を余儀なくされた。

西部マニサ県の山火事は3日前に発生し、延焼し続けている。国営アナトリア通信によると、少なくとも80世帯が避難を呼びなくされ、そのほとんどが焼失したとみられる。

消防は数十機の消防飛行機、数百台の消防車、数千人の要員を投入して消火活動に当たっている。

消防庁の報道官は記者会見で、「極度の乾燥、強風、高温により、山火事が発生しやすい状態が続くため、野焼き、バーベキュー、花火などは控えてほしい」と呼びかけた。

林野庁も特に西部地域で山火事のリスクが高まっているとして、今後10日間は屋外で火を焚かないよう警告している。

トルコの山火事シーズンは9月末頃まで続く。熱波に見舞われている隣国ギリシャでも山火事が多発。消防が対応に追われている。

トルコ南東部で今年6月に発生した山火事では11人が死亡、数十人が負傷した。

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