◎トルコの山火事シーズンは9月末頃まで続く。
トルコの各地で山火事が発生し、消防が対応に追われた。現地メディアが16日に報じた。
それによると、北西部にある「ガリポリの戦い(1915~16年)」の史跡が山火事に巻き込まれたという。
この山火事は16日までに鎮圧された。消防によると、電線の火花が出火原因とみられる。
他の地域では消火活動が続いている。
大統領府の報道官は声明で、「16日に発生した47件の山火事のうち、17件が延焼中である」と述べた。
西海岸では第3の都市イズミル郊外の住宅地に炎が接近。数十人が避難を余儀なくされた。
西部マニサ県の山火事は3日前に発生し、延焼し続けている。国営アナトリア通信によると、少なくとも80世帯が避難を呼びなくされ、そのほとんどが焼失したとみられる。
消防は数十機の消防飛行機、数百台の消防車、数千人の要員を投入して消火活動に当たっている。
消防庁の報道官は記者会見で、「極度の乾燥、強風、高温により、山火事が発生しやすい状態が続くため、野焼き、バーベキュー、花火などは控えてほしい」と呼びかけた。
林野庁も特に西部地域で山火事のリスクが高まっているとして、今後10日間は屋外で火を焚かないよう警告している。
トルコの山火事シーズンは9月末頃まで続く。熱波に見舞われている隣国ギリシャでも山火事が多発。消防が対応に追われている。
トルコ南東部で今年6月に発生した山火事では11人が死亡、数十人が負傷した。