◎ブラジルは今年、過去数十年で最悪の山火事に悩まされている。
ブラジル南部サンパウロ州で山火事が発生し、少なくとも2人が死亡した。地元当局が24日、明らかにした。
TVグローボによると、少なくとも36都市が厳戒態勢に入ったという。
サンパウロ州知事は声明で、「地元および連邦消防当局が炎を制御するために各地で奮闘している」と述べた。
サンパウロ州は南米最大の都市。1100万人以上が住んでいる。
現地メディアによると、少なくとも7300人の政府職員とボランティアが州全体に配置され、消防の消火活動などを支援しているという。
州消防局の責任者は記者会見で、「高温、干ばつ、強風が炎を煽っている」と語った。
それによると、山火事は郊外の山間部の複数カ所で発生し、少なくとも2人の死亡が確認されたという。
市街地は影響を受けていないものの、SNSで共有された動画には集落に煙が流れ込み、荷物をまとめる住民の姿が映っていた。
中央政府はサンパウロ州ウルぺスの工場で働いていた従業員2人が23日の消火活動中に死亡したと発表しているが、詳細は明らかにしていない。
ブラジルは今年、過去数十年で最悪の山火事に悩まされている。今年の発生件数は23日時点で4973件となっている。