南ヨーロッパで山火事猛威、極端な高温と乾燥続く
ユーロ圏における25年の山火事の焼失面積は8月13日時点で4400平方キロメートル(東京都面積の2倍)に達した。
.jpg)
南ヨーロッパで山火事が猛威を振るい、数万人が避難を余儀なくされている。
EUのコペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、ユーロ圏における25年の山火事の焼失面積は8月13日時点で4400平方キロメートル(東京都面積の2倍)に達したという。
ギリシャ・アテネ西方の山間部で発生した山火事はオリーブ畑とセメント工場を焼き尽くし、鉄道にも影響が出た。
スペインでは消防団の隊員が重度の火傷で死亡、数人が入院した。
スペインで今年山火事により亡くなった人はこれで6人となった。そのうち2人は消防士である。
スペイン国立気象局(AEMET)は13日、ほぼ全ての地域で極端な高温と乾燥が続き、山火事のリスクが高まっていると警告した。
アルバニアでも今週、山火事で男性が死亡。モンテネグロでは軍の給水車が横転し、兵士1人が死亡、もう1人が重傷を負った。
スペイン、ポルトガル、アルバニア、モンテネグロ、ドイツ、イタリア、フランスなどの気象当局は様々な種類の暑さ警報を発令中。市民に不要復旧の外出を控え、水分補給を怠らないよう呼びかけている。
スペインの12日の最高気温はほぼ全ての地域で35度以上。45度に達した場所もあった。
スペインでは5月から7月中旬までの間に熱中症で1200人近くが死亡している。
イタリアの保健省は13日、16都市に高温警報を発令。ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(Pope Leo XIV)は毎週の謁見をサンピエトロ広場から屋内会場に変更した。
トルコの山火事も深刻で、6月26日以来、少なくとも17人が死亡している。