ベトナム中部豪雨、死者37人に、5人行方不明
中部地方では10月26日から広い範囲で大雨となり、フエの24時間雨量は1000ミリを超えた。
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ベトナム中部の広い範囲で発生した洪水について、地元当局は3日、これまでに37人の死亡を確認し、行方不明になっている5人の捜索を続けていると明らかにした。
中部地方では10月26日から広い範囲で大雨となり、フエの24時間雨量は1000ミリを超えた。
当局は中部全域で約12万軒の家屋が浸水したと報告している。
気象台は3日、今週後半にも台風25号が接近・上陸する可能性があると警告した。
国営メディアによると、一連の大雨や土砂崩れなどにより、3日時点で数万人が避難を余儀なくされているという。
ダナンを含む多くの地域で停電やインターネット遮断が続いている。河岸や海岸線も浸食され、複数の国道が通行できなくなった。
週末には水位が下がり、救助隊が多くの市民をヘリやボートで救助した。
しかし、一部地域で再び雨が強まり、3日朝までに複数の河川の水位が上昇。国営メディアによると、フエ市内の2河川の水位が危険レベルに達し、周辺住民に避難指示が出たという。
当局は被災地に軍を投入し、食料、飲料水、医薬品などを避難所に送り、被害を受けた家屋の家財搬出など支援した。
ベトナムにはこの2カ月間で台風が3つ上陸し、85人以上が死亡または行方不明になっている。当局は3台風の被害総額を10億から15億ドルと見積もっている。
