▽ケンタッキー州で18人、ミズーリ州で7人、バージニア州で2人の死亡が確認された。
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米国中西部から東海岸の広い範囲で竜巻などの悪天候により少なくとも27人が死亡、多くの建物が損壊し、数百人が避難を余儀なくされている。現地メディアが17日に報じた。
州当局によると、ケンタッキー州で18人、ミズーリ州で7人、バージニア州で2人の死亡が確認された。
ケンタッキー州の犠牲者のほとんどが州南東部のローレル郡で確認された。
同州のベシア(Andy Beshear)州知事は17日、竜巻が通過したローレル郡ロンドンを視察。その後の記者会見で復興をサポートし、被災者に必要な支援を提供すると約束した。
またベシア氏は今回の竜巻被害について、「州知事に就任して以来、13回気象災害に対処してきたが、今回の被害は私が経験した中で最悪だ」と語った。
現地メディアによると、3州で亡くなった27人の多くが家屋の倒壊に巻き込まれたという。最年少は生後4か月の乳児であった。母親は足を骨折し、病院に緊急搬送された。
国立気象局(NWS)はケンタッキー州とミズーリ州でF3クラスの竜巻が確認されたと報告している。
<竜巻の勢力>
▽F0:風速 17~32(m/s)
▽F1:風速 33~49(m/s)
▽F2:風速 50~69(m/s)
▽F3:風速 70~92(m/s)
▽F4:風速 93~116(m/s)
▽F5:風速 117~142(m/s)
ミズーリ州セントルイスでは少なくとも5人が死亡、38人が負傷した。
ノーム(Kristi Noem)国土安全保障長官はX(旧ツイッター)への投稿で、「竜巻の被害を受けた州の指導者と連絡を取り合っている」と述べた。
またノーム氏は国土安全保障省(DHS)が関係機関と連携して被災地に必要な支援を送る用意を進めているとした。
現地メディアによると、17日正午の時点でミシガン州やテネシー州など、複数の州で46万2000世帯以上が停電中。各州の電力会社が復旧作業に当たっている。
ケンタッキー州、インディアナ州、ミズーリ州、イリノイ州で16日から17日にかけて、少なくとも26個の竜巻が報告された。
ケンタッキー州とインディアナ州の一部地域でソフトボールサイズの雹が降った。テキサス州からオハイオ州にかけてはテニスボールサイズの雹が報告された。
バージニア州では16日、倒木が車を直撃し、2人が死亡した。
NWSは17日から18日かけて、オクラホマ州とテキサス州の一部で竜巻のリスクが高まっているとして、竜巻注意報を発令している。
ニューヨーク州北部の一部、マサチューセッツ州西部、バーモント州の大部分、ニューハンプシャー州でも突風が吹き、雹が降る可能性がある。