◎この熱波は西海岸から南部テキサス州の広い範囲を覆っており、高温は来週まで続く可能性が高いようだ。
米国の西海岸に強烈な熱波が流れ込み、高温と乾燥による山火事のリスクが高まっている。
国立気象局(NWS)は13日、カリフォルニア州の中央部と南部で14日から週末にかけて猛烈な暑さが予想されていると警告した。
同州の最高気温は広い範囲で38度を超え、砂漠地帯では50度に達する恐れがある。
NWSは世界中でみられる異常な高温が西海岸の広い範囲にも迫っていると警告。「熱中症や山火事に備える必要がある」と呼びかけた。
カリフォルニア州のNWS支局は13日、ロサンゼルス、ベンチュラ、サンタバーバラ、サンルイスオビスポの各郡に猛暑警報を発令した。
同局はツイッターに声明を投稿している。「計画的に行動してください。ハイキングや長時間の外出には適していません。外で仕事をする場合は早朝に時間をずらし、こまめに休憩を取り、水分補給をしてください...」
また同局は州内の企業に対し、屋外で働く労働者の体調管理を最優先し、州法で義務付けられている規定を遵守するよう注意喚起した。
同州労働安全衛生局は「企業がルールを守っているかどうかを確認するため、作業現場の抜き打ちチェックを行う」と述べている。
カリフォルニア州以外の地域でも猛暑注意報または警報が発令されており、1億1000万人以上が影響を受けている。
予報官によると、長期にわたる熱波は高齢者、ホームレス、その他の弱い立場の人々の命を脅かす可能性が非常に高く、クーラーを適切に使用したり、いつも以上に水分補給をこまめに行い、屋外での移動を控えることが重要だという。
この熱波は西海岸から南部テキサス州の広い範囲を覆っており、高温は来週まで続く可能性が高いようだ。南部アリゾナ州の最高気温はこの数週間、43度以上を維持している。
カリフォルニア州サクラメントの競馬場は馬の安全を考慮してレースを中止した。