▽火元は同州アパッチ郡グレアの山間部とみられ、強風の影響で一気に燃え広がった。
米アリゾナ州東部で発生した山火事について、消防当局は19日、これまでに80平方キロメートル以上が焼失し、今も広い範囲で延焼が続いていると明らかにした。
この山火事は今月13日に発生。火元は同州アパッチ郡グレアの山間部とみられ、強風の影響で一気に燃え広がった。消防は19日時点の鎮火率を38％と報告している。
この地域の過去3日間の風速は風速は5～10メートル、雨はほとんど期待できない。
国立気象局（NWS）はアパッチ郡北東部に山火事注意報を発令中である。
同州森林管理局は19日、X（旧ツイッター）への投稿で、「注意報が出ている地域では極端な乾燥と高温が続いており、いつ新たな山火事が発生してもおかしくない」と述べ、市民に屋外でたき火やバーベキューをしないよう改めて呼びかけた。
消防が800人態勢で消火活動に当たっている。
アリゾナ州知事はアパッチ郡に非常事態宣言を出し、市民に対し、いつでも避難できる準備を整えておくよう促した。
2020年の国勢調査データによると、グリアの人口は60人未満。これまでに建物被害や負傷者は確認されていない。
