▽28~29日にかけてアーカンソー、ジョージア、ルイジアナ、ミシシッピ、ノースカロライナ、テキサスの6州で38の竜巻が報告された。
米国南部の広い範囲で竜巻が発生し、4人が死亡、少なくとも10人が負傷した。現地メディアが30日に報じた。
ABCニュースによると、28~29日にかけてアーカンソー、ジョージア、ルイジアナ、ミシシッピ、ノースカロライナ、テキサスの6州で38の竜巻が報告されたという。
ミシシッピ州知事は29日、アダムズ郡で1人が死亡、3地域で少なくとも10人が負傷したと明らかにした。
同州知事はその後、X(旧ツイッター)への投稿で、「2人目の死亡が確認され、消防と警察が調べている」と書いた。
気象台はテキサス州などに竜巻注意報を発令。F2~F5クラスの竜巻が発生する可能性があるとして、市民に警戒を呼びかけていた。
<竜巻の勢力>
▽F0:風速 17~32(m/s)
▽F1:風速 33~49(m/s)
▽F2:風速 50~69(m/s)
▽F3:風速 70~92(m/s)
▽F4:風速 93~116(m/s)
▽F5:風速 117~142(m/s)
被害の全容は明らかになっておらず、各州当局が調べている。
テキサス州で1人、ノースカロライナでも1人の死亡が確認された。
ミシシッピ州当局によると、少なくとも14の郡で建物への被害が確認されたという。同州では停電も発生し、約10万世帯が影響を受けた。電力会社によると、29日午後の時点で6万5000世帯が停電中。
亡くなった4人の身元と死因は明らかになっていない。
ABCによると、ノースカロライナ州で亡くなったのは70歳の男性で、トラックを運転中、倒木に巻き込まれ死亡したという。
気象台は29~30日にかけて竜巻の発生リスクが高い状態が続いていると警告。これらの地域では年末にかけてF3以上の竜巻が発生する可能性がある。