米国全土で冬の嵐、26人死亡、猛烈な寒波続く
今回の嵐は南部のアーカンソー州から北東部のニューイングランド地方まで約2100キロに及ぶ地域に30センチ以上の雪を降らせ、交通を麻痺させ、学校の閉鎖や航空便の欠航を引き起こした。
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米国全土で冬の嵐が猛威を振るい、少なくとも26人が死亡、数十万世帯が停電するなど深刻な影響が広がっている。今回の嵐は南部のアーカンソー州から北東部のニューイングランド地方まで約2100キロに及ぶ地域に30センチ以上の雪を降らせ、交通を麻痺させ、学校の閉鎖や航空便の欠航を引き起こした。気象台はこのうちピッツバーグ以北で50センチに達する積雪と、風冷により体感気温がマイナス25度近くにまで下がる地点があったと報告している。
死亡事例は各地で相次いでおり、マサチューセッツ州とオハイオ州では除雪車に誤って巻き込まれたとみられる死亡事故が発生。アーカンソー州やテキサス州ではそり遊び中の死亡例も報告されている。またカンザス州では28歳の教員が夜間にバーから出た後に行方不明となり、雪に覆われた状態で発見された。ニューヨーク市当局によると、週末から週明けにかけて屋外で8人が死亡したという。こうした地域別の死者数の積み重ねで、全米で少なくとも26人が寒さや雪、関連事故で命を落としたとみられている。
この嵐は単なる一時的な積雪ではなく、強烈な寒波を伴っている。南部ミシシッピ州やテネシー州では氷雨により電線が切れ、大規模な停電が発生している。停電は数十万件規模に達し、現地で復旧作業が進んでいるものの、多くの住民が寒さの中で電気なしの生活を余儀なくされている。航空各社のデータによると、25日には国内線・国際線を合わせて全便の45%が欠航し、これはコロナパンデミック以降で最大規模の欠航数となった。
気象台は嵐が通過した後も寒気は緩まず、広い地域で厳しい冷え込みが続くと警告している。平均最低気温は全48州で2014年1月以来の低水準となる見込みで、特に中西部や北東部では氷点下の状態が長引く恐れがあるという。また、週末にかけて東海岸の一部で新たな冬の嵐が発生する可能性も指摘されており、さらなる降雪や寒波の到来に注意が呼びかけられている。
市民生活への打撃は大きく、ニューヨーク市では記録的な積雪により通勤・通学が混乱し、公立学校は閉鎖されたかリモート学習に切り替えられるなど対応が進められている。また、テネシー州ナッシュビルでは停電した家族がホテルに避難する姿も見られ、各地で暖を求める動きが広がっている。
今回の大寒波は米国の広範囲を直撃し、突発的な事故と厳しい寒さが重なったことで、多くの命と日常生活に深刻な影響をもたらしている。気象当局や自治体は引き続き警戒を呼び掛けるとともに、住民に対して不要不急の外出を避けるよう強く促している。
