◎野菜不足の主な原因は、イギリスの冬野菜の卸元であるスペインとモロッコの悪天候による収穫不良。
英スーパーマーケット最大手テスコは22日、一部の生鮮野菜の販売を制限すると発表した。
ドイツに本拠を置くアルディとモリソンズもイギリス内の店舗の野菜および果物の販売を一部制限している。
テスコは22日の声明で、「トマト、ピーマン、キュウリの1人当たりの購入量を制限する」と発表した。
イギリスのEU離脱に反対した人々は「棚が空になったのは連邦政府のせいだ」と主張している。
業界アナリストによると、野菜不足の主な原因は、イギリスの冬野菜の卸元であるスペインとモロッコの悪天候による収穫不良だという。
スペインは異常な寒さに見舞われ、モロッコも1月に霜が降りた。さらに先月には悪天候の影響で一部の貨物船が欠航を余儀なくされ、イギリスに出荷される農作物が少なくなってしまった。
冬野菜を輸入に頼っているアイルランドでも一部の生鮮野菜が不足する事態となっている。
英小売協会(BRC)は22日、「欧州南部とアフリカ北部の異常気象により、トマトやピーマンを含む一部野菜・果物の収穫に影響が出ている」と声明を発表した。
またBRCは「不足は数週間続くと見込まれるが、スーパーマーケットは農家と協力してサプライチェーンの問題に対処できる」とした。