◎イギリス史上初の最高気温40度超えが現実味を帯びている。
英国気象庁は15日、来週初めに記録的な猛暑が予想されることから、高温赤色警報と史上初の猛暑による非常事態を宣言した。
同庁は声明の中で、「健康な人でも熱中症のリスクが急激に高まる」と警告している。警報の対象日は18日と19日で、イギリス史上初の最高気温40度超えも予想されている。
同庁によると、これまでの最高気温は2019年に記録した38.7度。
同庁の気象学者はBBCニュースのインタビューの中で、「このような状況にならないことを祈っていたが、イギリス史上初の40度超えが現実味を帯びている」と語った。「イングランド南東部が最も暑くなると予想されています...」
英国環境局は気象警報を最高レベルに引き上げ、非常事態を宣言した。
同局によると、来週は高齢者や基礎疾患のある人だけでなく、健康な人でも命にかかわるレベルの暑さになる可能性が高いという。
イングランドの先週の気温はフランスやスペインに比べるとはるかに低かったが、それでも平年より高く、両機関は警戒レベルを引き上げていた。
熱波のピークは19日と予想されており、週末の気温も30度を超える見込み。
英国気象庁は熱中症だけでなく、電力需要増により停電のリスクが高まると警告している。また停電が発生した場合は上水道施設の運営にも影響が出る可能性があるとしている。
同庁の報道官はロイター通信の取材に対し、「健康な人は自分の体調に気を遣いつつ、隣の高齢者やその他の弱者に声をかけてほしい」と語った。