台風25号、ベトナムで行方不明の捜索続く、フィリピンの死者204人に
25号はフィリピン中部を通過後、ベトナムに上陸。7日に熱帯低気圧に変わった。ラオスやタイでも大雨が降ったと伝えられている。
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台風25号が直撃したベトナム中部で行方不明者の捜索が続いている。国営メディアが8日に報じた。
25号はフィリピン中部を通過後、ベトナムに上陸。7日に熱帯低気圧に変わった。ラオスやタイでも大雨が降ったと伝えられている。
ベトナムの国営メディアによると、中部の2省で少なくとも5人が死亡、3人が行方不明になっているという。
少なくとも3省で家屋の損壊や倒木、土砂崩れが確認された。
国営メディアは当局者の話しとして、「8日午前の時点で52戸が倒壊、約2600戸が損壊または屋根が吹き飛んだ」と伝えている。
停電も発生している模様で、国営電力会社によると、数百本の電柱が倒壊し、160万世帯以上で停電が発生した。
電力会社は声明で、「復旧作業を進めており、8日午前の時点で約50万世帯が停電している」と明らかにした。
25号はフィリピン中部に甚大な被害をもたらした。マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は6日に国家非常事態を宣言した。
フィリピン国家災害リスク軽減・管理協議会(NDRRMC)によると、8日午後の時点で204人が死亡、109人が行方不明になり、45万人近くが避難を余儀なくされている。
セブ島の被害が特に深刻で、少なくとも141人が死亡し、100人近くが土砂崩れや家屋の倒壊に巻き込まれて死傷、数十人が行方不明になっているという。
大型の台風26号は9日遅くから10日未明にかけてフィリピン北部ルソン島に接近・上陸する可能性がある。
今年フィリピンに被害をもたらした台風はこれで19個目。ミンダナオ島沖では10月10日にマグニチュード7.4の地震が発生し、80人以上が死亡、13万棟以上の家屋が被害を受けた。
中部セブ島の沖合では9月30日にM6.9の地震が発生。少なくとも79人が死亡し、数千人が避難を余儀なくされた。
