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フィリピン中部で台風25号猛威、52人死亡、13人行方不明

地元テレビ局はセブ州やアグサンデルスル州、パラワン州などで被害が拡大していると報じた。
2025年11月4日/フィリピン、南部ミンダナオ島のアグサンデルスル州、台風25号の影響を受けた地区(AP通信)

台風25号が5日、フィリピン中部を通過し、地元当局によると、少なくとも52人が死亡、13人が行方不明になっている。

地元テレビ局はセブ州やアグサンデルスル州、パラワン州などで被害が拡大していると報じた。

当局によると、セブ島の広い範囲で冠水被害が確認され、洪水により複数の車が流されたという。

フィリピン空軍は4日、アグサンデルスル州に支援物資を運んでいたヘリコプターが墜落し、6人が死亡したと発表した。墜落の原因は明らかになっていない。

25号はフィリピンを通過。今後勢力を強めながら西進し、ベトナムに上陸する見通し。

当局によると、死者のほとんどがセブ州で報告されたという。セブ州では4日の大雨で河川や水路が増水、住宅地に濁流が押し寄せた。

X(旧ツイッター)で共有された動画には1階部分が水没した住宅の屋根の上で助けを求める住民の姿が映っていた。

気象台によると、今年フィリピンに被害をもたらした台風はこれで19個目。ミンダナオ島沖では10月10日にマグニチュード7.4の地震が発生し、80人以上が死亡、13万棟以上の家屋が被害を受けた。

中部セブ島の沖合では9月30日にM6.9の地震が発生。少なくとも79人が死亡し、数千人が避難を余儀なくされた。

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