◎市内の2空港は閉鎖、列車も運休となり、高速道路も封鎖された。
強い勢力の台風13号(バビンカ)が16日、中国・上海市に上陸した。中国中央気象台は13号について、同市に上陸した台風としては過去80年で最も強力と警告している。
13号は現地時間の午前7時30分頃、上海東部の臨港新城の沿岸部に上陸した。
最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートル。
市内の2空港は閉鎖、列車も運休となり、高速道路も封鎖された。
当局は市内の住民約2500万人に対し、不要不急の外出を控え、できる限り屋内にとどまるよう勧告した。
市内の道路の制限速度は一律40キロに制限されている。
市全域に暴風警報が発令され、約9000人が長江河口の島、崇明(すうめい)区から避難した。
港湾当局はすべての船舶に帰港を命じ、天候が落ち着くまで海に近づかないよう求めている。
中国中央テレビ(CCTV)によると、強風にあおられて転倒するなど、市内で複数人が負傷し、病院に搬送されたという。
上海に台風が上陸するのは稀。南部に上陸することがほとんどだ。先週東南アジアで猛威を振るった台風11号(ヤギ)は南部・海南省に上陸後、ベトナムに向かい、大きな被害をもたらした。