◎南部シャンルウルファとアディヤマンでは数日前から雨が続き、広い範囲が冠水。地震被災者が身を寄せるキャンプも被害を受けた。
トルコ当局は16日、先月の大地震で大きな被害を受けた南部地域で発生した大雨による洪水災害について、新たに2人の死亡を確認したと発表した。
シャンルウルファとアディヤマンでは数日前から雨が続き、広い範囲が冠水。地震被災者が身を寄せるキャンプも被害を受けた。
当局によると、この洪水で亡くなった人はこれで16人となった。救助隊は連絡が取れない数人を探している。
シャンルウルファ中心部の通りは冠水し、車を押し流した。
国営アナトリア通信によると、死者の大半はシャンルウルファで確認された。救助隊は16日の捜索で瓦礫の中から2人の遺体を発見した。
アディヤマンでは地震被災者のために設置されたコンテナハウスが流され、2人が死亡した。報道によると、看護師の女性とその子供(2歳)が行方不明だという。
シャンルウルファとアディヤマンは先月6日の大地震に見舞われた地域のひとつである。トルコの死者数は4万8000人以上、シリア北部では6000人以上が死亡した。
一方、トルコ北東部では16日、M4.8の地震が発生した。震源はイスタンブールの東約260kmに位置するボル県。
ボル県の広報担当は地元テレビ局のインタビューで、「現時点で建物被害の報告は受けていないが、県職員と警察が調査に当たっている」と語った。
アナトリア通信によると、地震に驚いてバルコニーから飛び降りた男性が軽傷を負ったという。