◎イスタンブールの東方約200キロに位置する港町の沖合では19日、貨物船が防波堤に衝突・沈没した。
トルコ全土で暴風雨と洪水により少なくとも9人が死亡、11人が行方不明になっている。中央政府の報道官が20日、明らかにした。
それによると、南東部2県の一部地域で大雨による洪水が発生。5人が濁流に流され死亡、約50人が負傷したという。
その他の地域でも3人の死亡が確認された。
被害の全容は明らかになっておらず、軍・消防・警察が調査に当たっている。
イスタンブールの東方約200キロに位置する港町の沖合では19日、貨物船が防波堤に衝突・沈没した。
報道によると、この貨物船は西部イズミル県の港に向かっていたという。所有者と運航会社は明らかになっていない。
貨物船に乗っていた12人が海に投げ出され、このうち1人の死亡が確認された。沿岸警備隊が残り11人を捜索している。
沿岸警備隊は声明で、「悪天候の影響により、捜索・救助活動は難航している」と述べた。亡くなった1人はコックだったという。
トルコ海軍は20日、イスタンブール沖で座礁したカメルーン船籍の貨物船の乗組員13人を全員救助したと発表した。
気象当局によると、イスタンブール沖は低気圧の影響で大荒れとなり、ここ数日の波の高さは5~10メートルに達したという。