◎山火事は南東部ディヤルバクル郊外の集落で20日に発生。強風にあおられ、少なくとも4つの集落に燃え広がったという。
トルコ南東部の集落で山火事が発生し、少なくとも11人が死亡、数十人が病院に搬送された。地元当局が21日、明らかにした。
それによると、山火事は南東部ディヤルバクル郊外の集落で20日に発生。強風にあおられ、少なくとも4つの集落に燃え広がったという。
国営アナトリア通信は消防関係者の話しとして、「集落火災は21日早朝に鎮火した」と報じている。
内務省の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「この山火事で少なくとも11人が死亡、約80人が病院に搬送され、うち6人が重体」と書き込んだ。
出火原因は明らかになっておらず、警察と消防が調査している。
アナトリア通信は地元住民の話しとして、「送電線の火花が枯草に燃え移った」と伝えているが、事実か否かは不明である。
それによると、入院した何人かは枯草火災を消そうとし、足や腕に火傷を負ったという。数百頭の家畜が死んだという情報もある。
トルコ北西部でも山火事が発生し、消防が消火活動に当たっている。アナトリア通信によると、人的被害は確認されておらず、当局が1つの集落に避難命令を出したという。
トルコの山火事シーズンは始まったばかりである。
熱波に見舞われている隣国ギリシャでも南部のペロポネソス半島で山火事が発生。いくつかの集落に避難命令が出た。