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熱帯低気圧メリッサ、カリブ海で停滞、死者4人、豪雨の恐れ

米国とカリブ諸国におけるハリケーンシーズンは、毎年6月1日から11月30日までと定められている。
2025年10月24日/ハイチ、首都ポルトープランスの避難所(Getty Images/AFP通信)

熱帯低気圧メリッサが中米ハイチとジャマイカ沖でほぼ停滞し、カリブ諸国に大雨をもたらしている。

国立ハリケーンセンター(NHC)は24日、カリブ海北部の広い範囲で洪水や土砂崩れの危険性が高まっていると警告。地元気象台の最新情報を確認し、洪水リスクが高い地域の市民に対し、避難所や高台に避難するよう呼びかけた。

メリッサは24日正午時点でハイチの首都ポルトープランスの南西約360キロメートル、ジャマイカの首都キングストンの南南東約310キロメートルに位置し、時速4キロの速さで北に移動している。最大風速は25メートル。

ハイチ南西部の過去72時間の雨量は多いところで900ミリに達した。

NHCはメリッサがハイチ、ジャマイカ、ドミニカ、キューバに甚大な被害をもたらす可能性があると警告している。

ハイチでは少なくとも3人が死亡、ドミニカ共和国でも1人が死亡し、1人が行方不明になっている。

NHCは声明の中で、メリッサはしばらくこの海域にとどまり、カテゴリー4のハリケーンに発達する可能性があると警告した。

<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)

この地域では10月28日まで雨が続き、ジャマイカの一部、ハイチ南部、ドミニカ南部の雨量は600~700ミリに達する可能性がある。

メリッサはハリケーンに発達した後、10月29~30日にキューバ東部に接近する見通しだ。

米国とカリブ諸国におけるハリケーンシーズンは、毎年6月1日から11月30日までと定められている。この期間は大西洋の海水温が高まり、熱帯低気圧が発生しやすくなるため、特に8月から10月にかけて活動が最も活発になる。

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