熱帯低気圧メリッサ、ハイチとジャマイカに接近中、速度遅く被害拡大
カリブ諸国におけるハリケーンシーズンは、毎年6月1日から11月30日までと定められている。
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熱帯低気圧メリッサが中米ハイチとドミニカ共和国に大雨をもたらし、少なくとも1人が死亡、数人が負傷した。
米国立ハリケーンセンター(NHC)は23日、カリブ海北部の一部地域で洪水や土砂崩れの危険性が高まっていると警告。地元気象台の最新情報を確認し、洪水リスクが高い地域の市民に対し、避難所や高台に避難するよう呼びかけた。
ハイチ当局によると、南部沿岸部で倒木により男性1人が死亡、中部地域で洪水により5人が負傷したという。
メリッサは23日正午時点でハイチの首都ポルトープランスの南西約475キロメートル、ジャマイカの首都キングストンの南南東約300キロメートルに位置し、ゆっくりとした速度で北北西に移動している。最大風速は20メートル。
NHCはジャマイカとハイチ南西部の一部地域にハリケーン注意報を発令した。
ハイチの隣国ドミニカでも広い範囲で大雨となり、首都キングストンでは道路が冠水した。ケガ人の情報はない。
NHCは声明で、「ハイチ、ドミニカ、ジャマイカ、キューバ全域の住民は豪雨、鉄砲水、停電、道路の冠水といった脅威の高まりに備える必要がある」と指摘。「壊滅的な影響が出る可能性がある」と述べた。
メリッサは数日間外洋にとどまり、カテゴリー4の大型ハリケーンに成長する可能性がある。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
米国とカリブ諸国におけるハリケーンシーズンは、毎年6月1日から11月30日までと定められている。この期間は大西洋の海水温が高まり、熱帯低気圧が発生しやすくなるため、特に8月から10月にかけて活動が最も活発になる。
