熱帯低気圧メリッサがハイチとドミニカに接近中、避難命名も
米国立ハリケーンセンター(NHC)は22日、カリブ海北部の一部地域で洪水の危険性が高まっていると警告した。
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中米ハイチとドミニカ共和国に熱帯暴風雨メリッサが接近し、広い範囲に大雨をもたらしている。22日正午時点でケガ人の情報はない。
米国立ハリケーンセンター(NHC)は22日、カリブ海北部の一部地域で洪水の危険性が高まっていると警告した。
メリッサは22日正午のハイチの首都ポルトープランス南南西約515キロメートルに位置している。
NHCによると、メリッサの最大風速は20メートル、時速4キロメートルの速さで西北西に移動中。
NHCは声明で、「ハイチ、ドミニカ、キューバ、ジャマイカ全域の住民は豪雨、鉄砲水、停電、道路の冠水といった脅威の高まりに備える必要がある」と指摘。「壊滅的な影響が出る可能性がある」と述べた。
ドミニカ政府は9州の学校に閉鎖命令を出し、23日まで休校させると発表。公共部門と民間企業に対し、22日午後までに仕事を終え、従業員を帰宅させる命令を発布した。
また政府は洪水リスクが高い地域の市民に対し、高台へ避難するよう強く呼びかけた。
ハイチ政府と暫定大統領評議会も声明を出し、市民に最新の気象情報を確認し、身の安全を守るよう促した。
メリッサは24日までにハリケーンに成長し、ジャマイカとハイチ南西部に接近すると予想されている。
NHCによると、ハイチ南部では23日遅くから風が強まる見通し。ドミニカとジャマイカも23日遅くから24日未明にかけて強風域に入る可能性がある。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)