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米国中西部で竜巻被害相次ぐ、2人死亡、停電も


国立気象局(NWS)によると、10日から11日にかけて、イリノイ州からインディアナ州北西部にかけて強力な積乱雲が発達し、少なくとも4つの竜巻が発生したとみられる。
2026年3月11日/米インディアナ州レイクビレッジ、竜巻が通過した住宅地(AP通信)

米国中西部で複数の竜巻が発生し、インディアナ州で少なくとも2人が死亡したほか、イリノイ州などで建物の倒壊など大きな被害が出た。被災地では停電や道路の寸断が相次ぎ、当局が被害状況の確認と復旧作業を進めている。現地メディアが11日に報じた。

竜巻による死者が出たのはインディアナ州ニュートン郡のレイクビレッジで、住宅にいた高齢の夫婦が竜巻の直撃を受け死亡した。当局によると、この住宅は全壊し、消防が高齢夫婦の遺体を発見したという。SNSで共有された動画には、強風とともにひょうが屋根を激しく打ち付ける音が響き、短時間で状況が急変したとみられる

この地域では住宅の屋根が吹き飛ばされたり、木々や電柱がなぎ倒されたりするなど被害が広範囲に及んだ。スーパーマーケットやガソリンスタンドなどの商業施設も破壊され、道路は倒木や瓦礫で通行困難な状態となった。電力会社によると、嵐がピークを迎えた10日午後には1万1000世帯以上が停電し、多くの地域で復旧作業が続いている。

一方、イリノイ州カンカキーでも竜巻が確認され、市内で窓ガラスの破損や建物被害、車両の損壊などの被害が相次いだ。園芸施設「ソーレンズ・ランドスケープ&ガーデンセンター」では建物の一部が完全に破壊されるなど、複数の事業所や住宅が大破した。庭や駐車場には木材や金属片などの破片が散乱し、被害の激しさを物語っている。

カンカキー郡当局によると、この地域では少なくとも9人が軽傷を負った。竜巻はカンカキーのフェアグラウンド付近で発生し、その後北東方向へ移動して郊外のアロマパークにも被害を及ぼした。住宅の屋根が剥がれるなどの被害が確認され、当局が現地で対応に当たっている。

国立気象局(NWS)によると、10日から11日にかけて、イリノイ州からインディアナ州北西部にかけて強力な積乱雲が発達し、少なくとも4つの竜巻が発生したとみられる。嵐は大粒のひょうも伴い、カンカキーでは直径15センチに達するひょうが確認され、州の記録を更新する可能性もあるとされる。

この気象システムは五大湖周辺に広がる広範な低気圧の影響で発生したもので、気象台はイリノイ、インディアナのほかケンタッキーやオハイオの一部にも竜巻注意報を発令した。被災地では今後、被害の詳細な調査と復旧作業が進められる見通しで、当局は住民に対し、瓦礫や倒木が残る地域への不要不急の立ち入りを控えるよう呼びかけている。

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