▽地震は7日の午前9時過ぎに発生。震源地は西部のチベット自治区。震源の深さは10キロ。津波は観測されなかった。
中国西部・チベット自治区の山岳地帯で発生したマグニチュード6.8の地震について、国営メディアは8日、これまでに126人の死亡が確認され、救助隊による捜索活動が続いていると報じた。
それによると、188人以上が負傷し、病院などで手当てを受けているという。
米地質調査所(USGS)によると、地震は7日の午前9時過ぎに発生。震源地は西部のチベット自治区。震源の深さは10キロ。津波は観測されなかった。USGSは地震の規模をM7.1と報告している。
中国中央テレビ(CCTV)は地元当局者の話しとして、「3600棟以上の家屋が倒壊し、行方不明者の捜索が続いている」と報じた。
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世は声明で、犠牲者に哀悼の意を表した。
CCTVによると、この地域では余震が続いている。最大の余震はM4.4であった。
中央政府は被災地に軍を派遣し、地元当局を支援している。
CCTVによると、震源地周辺の平均標高は約4200メートル。最低気温はマイナス20度を下回っている。現場はチベットの中心都市ラサから380キロほど離れた地点。震源地の周囲5キロ圏内に複数の集落があるとのこと。
ネパールの首都カトマンズでも揺れが感じられた。ソーシャルメディアで共有された動画には、建物の外で余震に備える市民の姿が映っていた。死傷者の情報はない。
USGSによると、今回の震源地周辺では過去100年間でマグニチュード6以上の地震が10回発生している。
中国で過去に発生した地震のほとんどがチベット自治区、甘粛省、青海省、四川省、雲南省、新疆ウイグル自治区などの西部地域で報告されている。