◎死傷者の報告はない。
タイ北部の人気観光地チェンマイで5日、大雨により市内の河川が溢れ、住宅地に水が流れ込んだ。
当局は一部地区の住民に避難を命じ、各地にポンプを設置、排水作業に追われた。
地元メディアによると、数十の民家が浸水し、市内各地に避難所が設置されたという。
政府は市の東端を流れる河川の水位が上昇し、氾濫の恐れがあると警告していた。
地元当局はその後、川の水位が下がり、5日ほどで通常の水位に戻ると予想していると声明を出した。
地元メディアは市郊外にあるいくつかの自然保護区からゾウやその他動物が避難したと報じている。
それによると、少なくとも125頭のゾウと他の動物が高台に避難したという。
チェンマイ県知事は声明で、「今回の洪水は6週間で2回目、前回を上回る規模になった」と述べた。死傷者の報告はない。
タイ国鉄もチェンマイへの運行を停止した。チェンマイ国際空港は通常通り運航している。
洪水は北部を中心に20県で発生した。8月以降の洪水による全国の死者は49人となっている。