◎漁に出ていた61隻中12隻が転覆した。
タイの地元当局は17日、南部ナコンシータマラート県の沖合で漁船12隻が転覆し、3人が死亡、7人が負傷したと発表した。
同県沖合は16日午前から低気圧の影響で大荒れとなっていた。
地元の救助隊は声明で、「漁に出ていた61隻中12隻が転覆した」と述べている。それによると、漁師149人のうち数十人が海に投げ出され、3人が死亡したという。
他の漁師は全員救助され、行方不明になった人はいなかった。
別の漁船に救助されたという男性は地元メディアの取材に対し、「沖に出てから約1時間後に波に飲まれた」と語った。
男性は31歳の息子と一緒に漁に出ていた。「息子は私を引っ張って岸にたどり着こうとしましたが、途中で疲れ果て、溺れてしまいました...」
ナコンシータマラート県の気象局は16日の午後に波浪警報を出し、沿岸部に近づかないよう警告していたが、漁師たちはこの時すでに高波に飲まれていた。
政府の災害対策部門は声明で、「ナコンシータマラート県を含む南部の10県が低気圧の影響を受けている」と報告した。それによると、別の県では停泊中の大型フェリーが桟橋に激突したという。負傷者は確認されていない。