米テキサス州大洪水、被災地で再び大雨、行方不明者の捜索中断
救助隊はこれまでに129人の死亡を確認、連絡が取れなくなっている170人以上の捜索を続けている。
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米南部テキサス州カー郡などで発生した洪水について、地元当局は13日、一部地域で大雨による新たな洪水が予想されるため、行方不明の捜索を一時中断していると明らかにした。
7月3日遅くから4日早朝にかけての豪雨でグアダルペ川などの水位が一気に上昇。カー郡のキャンプ場や住宅地に濁流が押し寄せた。
救助隊はこれまでに129人の死亡を確認、連絡が取れなくなっている170人以上の捜索を続けている。
州中部のグアダルペ川沿いの低地には人気のキャンプ場が多数あり、行方不明者の人数を把握することがより困難になっている。
当局は行方不明者の数を把握するためにホットラインを開設。その結果、家族や親族と連絡が取れないという情報が何十件も寄せられた。
行方不明者の多くがカー郡のキャンプ場に滞在していたとみられる。
カー郡のキャンプ場では当時、約750人の少女らがサマーキャンプに参加していた。このキャンプ場では36人の子供を含む103人の死亡が確認されている。
カー郡保安官事務所と警察は13日の声明で、一部地域で雨が降り続き、新たな洪水が発生する恐れがあるため、地上での捜索活動を中断していると明らかにした。
また警察は「現時点で、すべての捜索隊は追って通知があるまで川沿いの地域から避難する必要がある」と警告。救助活動に参加している地元住民やボランティアに警戒を呼びかけた。
気象台によると、カー郡カービルで12日夜から激しい雨が降り、複数の道路が冠水。小規模な土砂崩れも確認されたという。ケガ人の情報はない。
トランプ(Donald Trump)大統領による大規模災害宣言発令後、連邦緊急事態管理局(FEMA)の職員が地元当局と共に現地で対応に当たっている。
国立気象局(NWS)は3日深夜から4日未明にかけてテキサス州で命に危険が及ぶ洪水が発生する、もしくはすでに発生している可能性があると警告。州の気象台はこの警告から数時間後に危険情報を出した。
この遅れが死者数の増加につながったかどうかは分からない。一部の専門家は州政府の対応について独立した調査を行う必要があると指摘している。