◎ダルエスサラームはアフリカ大陸で最も急速に成長している都市のひとつで、人口は600万人を超えた。
タンザニアの中心都市ダルエスサラームで給水制限が続いている。
政府報道官によると、この地域の水不足が解消される見通しは今のところ立っていないという。気象当局も「少なくとも数週間は快晴が続く」と予想している。
市内に水道水を供給している浄水場は主要河川の水位が大幅に低下した影響で水の確保に苦労しているようだ。
ダルエスサラームはアフリカ大陸で最も急速に成長している都市のひとつで、人口は600万人を超えた。しかし、SNSには「何週間も水が出ない」という投稿が数えきれないほど寄せられている。
地元メディアによると、一部の地域では1カ月ほど前に給水制限がかかり、まもなく水道が止まったという。
政府報道官は市民に理解を求めたが、不満は募るばかりだ。
住民のムサ(Victor Musa)さんはAP通信の取材に対し、「水が止まって3日経つ」と不満を口にした。
ムサさんは政府の給水計画にも不満を表明した。給水拠点には連日長蛇の列ができている。
一方、ハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領は違法取水が相次いでいることを受け、水源の取り締まりを強化するよう命じている。
市民団体も一部の企業や個人が無許可で河川の水をくみ上げていると非難し、政府に対応を求めている。