◎キリマンジャロはアフリカ大陸最高峰の独立峰であり、山本体とその周辺の国立公園はユネスコ世界遺産に登録されている。
タンザニア政府は3日、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(標高5895m)で発生した山火事について、軍と消防当局の活動によりほぼ鎮圧したと発表した。
首相府の報道官は声明で、「陸軍の兵士数百人が現地入りした結果、火災はおおむね鎮圧された」と報告した。
報道官によると、この火災で登山道の一部を含む約13㎢が焼失したという。死傷者は確認されていない。
火災は多くの登山者が通過する標高約4000mのキャンプ付近で10月21日に発生した。
地元メディアによると、このキャンプは年間数千人のハイカーが利用するという。
火元は明らかになっていない。報道官は風が強いため鎮火には時間がかかるとしている。
政府は1日に陸軍の兵士を現地に派遣すると発表した。報道官によると、兵士878人とヘリ2機が動員されたという。
報道官は他のエリアで確認された山火事もおおむね鎮圧され、観光に影響は出ていないと説明した。
キリマンジャロはアフリカ大陸最高峰の独立峰であり、山本体とその周辺の国立公園はユネスコ世界遺産に登録されている。
国立公園の総面積は約750㎢。ゾウ、バッファロー、レイヨウなどの野生動物が生息しており、タンザニアを代表する観光地のひとつになっている。