◎火災は登山ルートのひとつで21日遅くに発生した。
タンザニア当局は23日、アフリカ最高峰のキリマンジャロ(標高5895m)の登山道で発生した山火事について、消火活動が続いていると報告した。
キリマンジャロはタンザニア北東部の独立峰。毎年数万人の登山者が訪れる。
地元当局によると、火災は登山ルートのひとつで21日遅くに発生したという。
AFP通信は政府関係者の話を引用し、「消防は火災の一部を食い止めた」と報じているが、焼失面積や火元はまだ明らかになっていないようだ。
多くのSNSユーザーが山の斜面から炎と煙が上がる動画を投稿している。
政府は現地に消防士やレンジャーなど300人以上を派遣し、消火活動に当たっている。地元メディアによると、国立公園の職員、ツアーガイド、観光会社が現場で当局者を支援したという。
地元紙Mwananchiは23日、消防士やレンジャーを含む約500人が現地で対応に当たっていると報じた。同紙によると、陸軍も派遣されたという。
地元政府の担当者は23日の記者会見で、「火災の大部分は収まったと報告を受けている」と説明した。
また担当者は「23日中の鎮火を目指す」とした。
報道によると、死傷者は確認されていないという。
消火活動を支援したという地元の観光会社はSNSに、「登山者が利用するキャンプ場や遊歩道は影響を受けておらず、死傷者が出る可能性は低くなっている」と投稿した。
キリマンジャロでは2年前にも麓の森林数千ヘクタールを焼く山火事が発生している。
Efforts are continuing in #Tanzania to extinguish a fire that has broken out in Mount Kilimanjaro, the highest peak in Africa. The source of the fire is yet to be disclosed. pic.twitter.com/0AYWMnVyIx
— Charles Kombe (@RealKombe) October 22, 2022