◎ヒダヤはカテゴリー1~2の勢力で東部地域に上陸する恐れがある。
東アフリカ・タンザニアの気象台は4日、海岸沿いの住民に対し、サイクロン・ヒダヤの接近に備えるよう促した。
それによると、ヒダヤはカテゴリー1~2の勢力で東部地域に上陸する恐れがあるという。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
ヒダヤは現在、勢力をやや弱め、ゆっくりとした速度でインド洋を西に進んでいる。
タンザニアのメディアによると、東部地域では雨と風が強まり、広い範囲で停電が発生したという。同国では数週間前から続く大雨により、少なくとも155人が死亡、数十万人が避難を余儀なくされている。
最大都市ダルエスサラームとザンジバル諸島を結ぶフェリーはヒダヤの影響で欠航となり、数千人が影響を受けている。
地元メディアによると、ザンジバル諸島の複数の集落で倒木などにより被害が報告されたという。
気象台は4日付けの声明で、「東部の広い範囲で平年を大幅に上回る雨量となり、洪水や土砂災害のリスクが高まっている」と警告。今後、わずかな雨でも大きな災害につながる恐れがあるとして、避難命令が出た場合に備えて準備を進めるよう促した。
タンザニア赤十字社もSNSに声明を投稿。「海岸沿いの住民に対し、避難準備を促すキャンペーンを行っている」と書き込んだ。
タンザニアの隣国ケニアでも大雨による被害が拡大。この数週間で200人以上が死亡、数十人が行方不明になっている。