◎18号の勢力は3日午前6時の時点で975hpa。中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。
大型の台風18号(クラトーン)が台湾西部にゆっくり接近し、暴風雨により2人が死亡、数十人が負傷した。消防庁が3日、明らかにした。
18号の勢力は3日午前6時の時点で975hpa。中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル、台湾の南西部沖をゆっくりとした速度で北北東に進んでいる。
中央気象台は18号が3日遅くまでに西岸に上陸すると予想している。
消防によると、この2日間で少なくとも2人が死亡、2人が行方不明、70人が負傷し、南部地域を中心に数千人が避難を余儀なくされたという。
東部花蓮市では木の枝を剪定していた高齢者がはしごから落ちて死亡。南部台東県では乗用車が落石に巻き込まれ、運転手の高齢男性が死亡した。
気象台は南部の高雄や台東県で雨量が増えているとして、市民に警戒を呼びかけている。
台湾西部に台風が上陸するのは稀であり、太平洋に面した東部に接近・上陸することがほとんどだ。人口約270万人の高雄は2日未明から大雨となっている。
台東県の一部地域の過去4日間の雨量は1280ミリに達した。高雄の48時間雨量は400ミりを超えている。
政府は全国の学校および役所に閉鎖を命じた。国内線は2日からすべて欠航になっている。
花蓮県では3000人以上が避難。台南市では200人近く、南部の屏東県では800人以上の住民が避難した。