◎18号の勢力は2日午前の時点で935hpa。中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。
2024年10月1日/台湾、首都台北の通り(ロイター通信)

大型の台風18号(クラトーン)が台湾西部に接近、上陸する見通しである。台湾当局は上陸に先立ち、2日を休日にすると宣言。全自治体に対し、避難所の準備を進めるよう要請した。

18号の勢力は2日午前の時点で935hpa。中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル、台湾の南西部沖でほとんど停滞しており、3日に西岸に上陸する見通し。

学校はすべて休校となり、企業も台風対策に追われている。飛行機やフェリーも3日まですべて便をキャンセルした。

中央気象台によると、18号は2日午前7時の時点で南部・高雄の南西約160kmに位置している。

高雄市長は2日、270万人の住民に対し、不要不急の外出を控え、川や海、土砂崩れの危険のある崖などに近づかないよう呼びかけた。同市の雨量は多いところで800ミリに達すると予想されている。

台湾西部に台風が上陸するのは稀であり、太平洋に面した東部に接近・上陸することがほとんどだ。高雄は2日未明から大雨となっている。

全ての自治体が2日、庁舎を原則閉鎖すると発表した。現地メディアによると、西部を中心に1万人近くが避難所に身を寄せているという。

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