◎この斜面は何十年も前から山肌がむき出しになっていたが、近年の温暖化、氷河の溶解、大雨などの異常気象で状況がさらに悪化したという。
スイス中部ベルニーズアルプス郊外の小さな集落が大規模な地滑りの脅威に直面している。
人口約100人の集落「ブリエンツ」はダボスの南西、標高約1150mに位置する。
地元メディアによると、そのすぐ近くにある山の斜面がまもなく崩れ落ちる可能性があるという。専門家たちは約200万立法メートルの岩石がブリエンツに流れ込む可能性があると警告した。
当局は今週初めに警戒レベルを1段階引き上げ、住民に避難を命じた。
多くの住民が勧告が出る前に避難を開始し、車やトラックに家財を積み込んだ。
AP通信によると、集落内では地質学者とその他の専門家による調査・測定が続いているという。
何世代にもわたって風雨にさらされてきた斜面の山肌はむき出しになっている。ブリエンツの芝生広場にはすでに大きな岩石が何個も落ちていた。
当局は住民に対し、12日の午後6時までに村を離れるよう勧告している。
地元メディアによると、ブリエンツを管理する自治体は12日の夕方に警戒レベルを最も高い「赤」に引き上げたという。これは規制が解除されない限り村には戻れないことを意味する。
この斜面は何十年も前から山肌がむき出しになっていたが、近年の温暖化、氷河の溶解、大雨などの異常気象で状況がさらに悪化したという。