◎ブリエンツは世界経済フォーラム(ダボス会議)が毎年開催されることで有名なダボスの南西、標高約1150メートルに位置する人口約100人の小さな集落である。
スイス中部ベルニーズアルプスの集落ブリエンツに岩石流が押し寄せる可能性があるとして、当局が住民に避難準備を行うよう命じた。現地メディアが9日に報じた。
ブリエンツの住民に避難勧告が出たのは昨年5月以来2度目。
地元当局は声明で、「巨岩を含む岩石流は山の上部にたまり、その一部が崩れて集落に流れこむ可能性を否定できない」と述べた。
ブリエンツは世界経済フォーラム(ダボス会議)が毎年開催されることで有名なダボスの南西、標高約1150メートルに位置する人口約100人の小さな集落である。
公共放送SRFは9日、ブリエンツ周辺で調査に当たっている地質学チームの話しとして、「9月後半から瓦礫の先端が1日に30センチ以上、集落側に移動している」と報じた。
当局は120万~150万立法メートルの瓦礫の一部が何らかのはずみで崩れれば、ブリエンツに到達する可能性があるとしている。
SRFによると、この瓦礫の山は氷河期以来、岩石とともに少しずつ動き続けてきたという。