▽震源地周辺の平均標高は約4200メートル。
中国西部・チベット自治区の山岳地帯でマグニチュード6.8の強い地震が発生し、少なくとも32人が死亡した。国営メディアが7日に報じた。
中国中央テレビ(CCTV)は地元当局者の話しとして、「午前10時過ぎに大きな地震があり、これまでに32人の死亡を確認し、38人が負傷した」と伝えている。
米地質調査所(USGS)によると、地震の規模はM7.1で、7日の午前10時5分頃に発生した。震源地は西部のチベット自治区、震源の深さは10キロ。津波は観測されなかった。中国当局はM6.8と報告している。
CCTVによると、震源地周辺の平均標高は約4200メートル。
現場はチベットの中心都市ラサから380キロほど離れた地点。震源地の周囲5キロ圏内に複数の集落があるという。
ネパールの首都カトマンズでも揺れが感じられた。ソーシャルメディアで共有された動画には、建物の外で余震に備える市民の姿が映っていた。死傷者の情報はない。
USGSによると、今回の震源地周辺では過去100年間でマグニチュード6以上の地震が10回発生している。
中国の地震のほとんどがチベット自治区、甘粛省、青海省、四川省、雲南省、新疆ウイグル自治区などの西部地域で発生している。