◎過去2回の台風(20号と18号)は160人以上の死者を出し、何千もの家屋や農地に被害を与え、900万人以上に影響を与えた。
フィリピン北東部に11日、台風23号が上陸し、数千人が避難を余儀なくされた。死傷者の情報はない。
23号は北東部アウロア州に上陸し、ルソン島の山岳地帯に暴風雨をもたらした。
マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は前日、台風20号の被災地を視察し、カガヤン州とイロコス州の市民への食料パック配布を指揮した。
マルコス氏は今週ペルーで開催されるAPEC首脳会議を欠席し、多発する台風災害からの復旧作業を優先するとしている。
23号は11日朝、ルソン島を北西に進み、山脈を越えると勢力を弱め、12日未明の時点で南シナ海を北西に進んでいる。
内務省は10日、23号が上陸すると予想される地域の住民約2500人に避難を命じ、ルソン島の山間部、谷間、平野部は鉄砲水や土砂崩れの影響を受けやすいと警告した。
また同省は23号が急速に接近しているため、「避難のタイミングを逃がすと取り返しのつかないことになる」と強調した。
過去2回の台風(20号と18号)は160人以上の死者を出し、何千もの家屋や農地に被害を与え、900万人以上に影響を与えた。