◎これまでに北部と北西部地域で82人の死亡が確認され、10数人と連絡が取れなくなっている。
2024年10月25日/フィリピン、首都マニア郊外、冠水した道路(AP通信)

台風20号の大雨と強風に見舞われたフィリピン北部の広い範囲で土砂崩れと洪水により少なくとも82人が死亡、10数人が行方不明になっている。当局が25日、明らかにした。

台風20号は24日にフィリピン北部を横断、南シナ海に出てベトナムに向かっているものの、偏西風により、来週Uターンしてフィリピンに最接近する可能性がある。

フィリピン国家警察は25日、首都マニラ南方のバタンガス州で発生した地滑りにより49人が死亡、複数人が行方不明になっているという情報があると明らかにした。

それによると、これまでに北部と北西部地域で82人の死亡が確認され、10数人と連絡が取れなくなっているという。

バタンガス州の地滑り現場で救助活動を指揮している陸軍の将校はAP通信の取材に対し、「二次災害の恐れがあるため、慎重に救助・捜索を進めている」と語った。

台風20号は25日午後の時点でフィリピン北西部沖410キロに位置し、最大風速は25メートル、最大瞬間風速は30メートル。時速30キロでベトナムに向かっている。

政府の非常災害対策本部によると、260万人以上が洪水の影響を受け、32万人近くが避難所などに身を寄せているという。

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