スペインとポルトガルで暴風雨、1人死亡、少女1人行方不明
嵐による洪水の影響でポルトガル南部では男性1人が死亡し、スペイン南部では少女1人が増水した川に流されて行方不明となっている。
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欧州のイベリア半島で低気圧が猛威を振るい、スペインとポルトガル両国で深刻な被害が発生している。嵐による洪水の影響でポルトガル南部では男性1人が死亡し、スペイン南部では少女1人が増水した川に流されて行方不明となっている。
この低気圧はイベリア半島を北東へ進みながら、広い範囲で記録的な豪雨をもたらした。スペイン南部アンダルシア地方では河川の水位が急上昇し、多数の地域で道路や住宅地が冠水した。地元自治体は約4000人の住民に避難命令を出し、各地で道路閉鎖や土砂崩れなどの被害が発生している。気象台は一時、同地方に最高レベルの警報を発令、週末に別の嵐が再び接近する可能性があるとして警戒を呼びかけている。
ポルトガルでは南部地方で洪水が発生し、水没した道路を走行していた車が流される事故が起きた。この事故で70代とみられる男性が車ごと濁流に呑み込まれ、死亡が確認された。この地域では河川の氾濫が発生し、中心市街地でも一部が水没。水位が2メートルを超えた場所もあったという。さらにポルトガル当局は今後数日間、広範囲で大雨が予想されるとして警戒を強めている。
スペインでは南部マラガで9歳か10歳とみられる少女が川に流され、行方不明になっている。少女は犬を助けようとして川に入り、そのまま流されたとみられ、救助隊が捜索を続けているが、現時点で発見には至っていない。周辺住民や消防当局は川沿いを中心に捜索活動を展開しているが、悪天候が続いていることから難航している。
今回の低気圧はここ数週間でスペインとポルトガルを襲った複数の嵐の一つであり、連鎖的に強い気象現象が発生している。先月下旬にも激しい嵐が両国を直撃し、インフラや住宅に甚大な被害をもたらすとともに複数の死者を出していた。専門家は大気の不安定化が続き、同様の強力な嵐が今後も発生する可能性を指摘している。
両国政府や地方自治体は被害の拡大を防ぐための緊急対策を実施している。避難所の設置や道路閉鎖、河川の監視強化などが進められる一方、住民には引き続き不要不急の外出を控えるよう要請している。また、農業や観光業など地域経済への影響も懸念されており、復旧支援策の検討が急がれている。
専門家は地球温暖化に伴う気候変動が極端な気象イベントの頻度や強度を高めている可能性があると指摘し、長期的な防災体制の強化が課題となっている。被災地ではライフラインの復旧作業が続き、住民や当局が協力して被害の軽減に努めている。
