◎フランスの農家によるデモはやや鎮静化したものの、主要農業団体はEU当局が速やかに対応しなければデモを激化させると警告している。
抗議の証に牛乳をまくデモ隊(Giannis Papanikos/AP通信)

スペインの農民数千人がEUの農業政策の変更、生産コスト対策、深刻な干ばつへの対策を求めて、2日目連続となるトラクターデモを行った。現地メディアが7日に報じた。

それによると、東部と南部の主要国道が封鎖され、空港へのアクセスに影響が出たという。

スペイン国営テレビは約1000台のトラクターがバルセロナ中心部に向かっていると報じている。カタルーニャ自治州の複数の地域で大渋滞が発生しているようだ。

3つの主要農業団体はこのデモを支持しておらず、数日以内に別の抗議集会を行うとしている。

いくつかのメディアは保守政党がこのトラクターデモを支援していると報じた。

デモは今後数週間続くと予想され、2月21日には首都マドリードで大規模な集会が開かれる予定だ。

サンチェス(Pedro Sánchez)首相は7日の議会演説で農家を支持すると表明。その訴えをEUの執行機関である欧州委員会などに伝えると約束した。

欧州委員会はここ数週間、温暖化対策の一環であるディーゼル規制や農業に欠かせない農薬の規制計画など、一部の環境対策を棚上げし、農家に歩み寄る姿勢を見せている。

フランスの農家によるデモはやや鎮静化したものの、主要農業団体はEU当局が速やかに対応しなければデモを激化させると警告している。

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