◎南部ハエンの20日の最高気温は40度に達し、5月の記録を塗り替えた。
スペインの気象当局は21日、5月の気温が観測史上最高を更新し、一部地域で40度に達したと発表した。
スペイン気象庁(AEMET)は10地域に警報を出し、ここ数年で最も暑い5月になる可能性があると警告した。
南部ハエンの20日の最高気温は40度に達し、5月の記録を塗り替えた。
AEMETによると、この異常な暑さは北アフリカから流れ込む暖気によるもので、一部地域の気温は例年より15度も高くなったという。
特に暑さの厳しい地域は南部アンダルシア、南西部エストレマドゥーラ州、首都マドリード、中部カスティーリャ・ラ・マンチャ州、北東部アラゴン州。
スペイン保健省は市民に水分と塩分を適切に取り、不要不急の外出を控え、屋外での運動を控えるよう呼びかけている。この時期は身体が暑さになれておらず、熱中症リスクが高いとのこと。
マドリードの道路清掃員はロイター通信の取材に対し、「今年は春がなかった」と語った。「私たちは働かなければなりません」
観光客も5月とは思えない暑さに衝撃を受けている。
マドリード観光中の女性は地元メディアに、「米国より数段暑い」と語った。「もう少し涼しく、爽やかな陽気を期待していました...」
AEMETによると、気温は夜になっても下がらず、複数の地点で25度以上の熱帯夜が続いている。南部ハエンの最低気温は全国記録を塗り替える29.5度を記録した。
インドやパキスタンでも異常な暑さが続いている。科学者によると、熱波の頻度は地球温暖化の影響でより頻繁に、より激しくなるという。