◎スペインと隣国ポルトガルは今年、観測史上最悪の熱波と乾燥に見舞われた。
2022年6月16日/スペイン、バルセロナの防波堤(Emilio Morenatti/AP通信)

スペイン国立気象局(AEMET)は21日、今年の日平均気温が統計を取り始めて以来、初めて15度を超える見通しと明らかにした。

AEMETによると、2022年はスペイン史上最も暑い年になる見通しで、これほど暑い夏を記録したのは1961年に統計を取り始めて以来、初めてだという。

AEMETは声明の中で、「2015年以降の年平均気温が記録の上位を占める」と述べている。

またAEMETは「過去数十年の気温の上昇は著しく、地球温暖化が進んでいることに疑いの余地はない」と警告した。

スペインと隣国ポルトガルは今年、観測史上最悪の熱波と乾燥に見舞われた。

AEMETによると、今年の降水量は統計を取り始めて以来3番目に少なく、史上最も乾燥した年のひとつになるという。

21日時点で今年より降水量が少なかった年は2005年と2017年だけだ。

記録的な熱波と乾燥は山火事を助長し、農作物に大きな影響を与え、イベリア半島だけでなく他の欧州諸国でも給水制限が相次いだ。

欧州の一部の専門家と環境活動家は「地球温暖化が異常気象を引き起こしている」と指摘し、各国政府に化石燃料を「排除」するよう求めている。

2022年8月13日/スペイン、北部サラゴサ郊外の集落近く(Fabian Simon/Europa Press)
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