スペイン山火事、政府が軍兵士500人追加派遣、高温と乾燥続く
スペインの今年の山火事による焼失面積は14日時点で1570平方キロメートル(東京23区面積の2.5倍)を超えた。
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スペインのサンチェス(Pedro Sánchez)首相は17日、北部地方で猛威を振るう山火事に対処するため、500人の軍兵士を現地に派遣すると発表した。
政府はすでに1400人の兵士を投入し、北西部ガリシア州などで消防の活動を支援している。
複数の欧州諸国がスペインへの支援を表明。フランスやイタリアなどが消防飛行機やヘリを派遣している。
ガリシア州首相はサンチェス氏との共同記者会見で、「軍と消防が12件の大きな山火事と戦っている」と語った。
EUのコペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、スペインの今年の山火事による焼失面積は14日時点で1570平方キロメートル(東京23区面積の2.5倍)を超えたという。
ガリシア州の最初の山火事は2週間前に確認され、それ以来、燃え続けている。
スペイン国立気象局(AEMET)は17日、ほぼ全ての地域で極端な高温と乾燥が続き、北部地域の最高気温はしばらく40度前後、高いところでは45度に達する恐れがあると警告した。
16日の全国の最高気温は南部コルドバの44.7度であった。
地元メディアによると、国鉄は17日、首都マドリードとガリシア州間の高速鉄道の運行を停止したという。
スペイン、アルバニア、モンテネグロ、ドイツ、イタリア、フランスなどの気象当局は様々な種類の暑さ警報を発令中。市民に不要復旧の外出を控え、水分補給を怠らないよう呼びかけている。
スペインの山火事で今年亡くなった人は7人。トルコでは19人が死亡した。
スペインでは5月から7月中旬までの間に熱中症で1200人近くが死亡している。