◎トルコでは昨夏にも地中海沿岸で大規模な山火事が発生し、8人が死亡、多くの野生動物が死んだ。
2022年9月7日/トルコ南部の地中海沿岸で発生した山火事(Getty Images)

トルコの消防当局は8日、南部の地中海沿岸地域で発生した山火事が鎮火したと発表した。

火災は南部メルシン県の郊外で7日に発生し、強風にあおられ急拡大した。消防は出火原因を調査している。

政府の災害危機管理局(AFAD)によると、消防ヘリ29機、消防飛行機11機、消防士約850人が消火活動にあたったという。

またAFADは少なくとも2つのホテルが予防措置として従業員と宿泊客を避難させたと報告した。

消防によると、この山火事で周辺住民1000人以上が避難を余儀なくされ、少なくとも8人が入院し、うち1人は重体だという。

政府報道官は8日、「この山火事で約1500ヘクタール(東京ドーム320個分)が焼失した」とツイートした。

国営アナトリア通信はメルシン県とアンタルヤ県を結ぶ高速道路が一時的に閉鎖されたが、8日に規制を解除したと報じている。また同通信社によると、建造物の被害は今のところ確認されていないという。

トルコでは昨夏にも地中海沿岸で大規模な山火事が発生し、8人が死亡、多くの野生動物が死んだ。

野党はエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が消防設備の不足・劣化を放置した結果、大規模な山火事に対応できず死傷者が出たと非難した。

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