◎バイエルン州とバーデン・ヴュルテンベルク州では週末から大雨となり、広い範囲が冠水。多くの家屋が被害を受けた。
2024年6月3日/ドイツ、バイエルン州ミュンヘン北部、冠水した道路(AP通信)

ドイツのショルツ(Olaf Scholz)首相が3日、大洪水に見舞われている南部バイエルン州ミュンヘンを視察し、一部地域の水位がさらに上昇する可能性があると警告した。

現地メディアによると、ミュンヘン郊外の地区で2日に43歳の女性の遺体が地下室で見つかったという。さらに別の地区で消防士が乗っていたボートが転覆し、1人が死亡した。

3日にはシュツットガルト近郊の町で男性と女性の遺体が地下室で発見された。

バイエルン州とバーデン・ヴュルテンベルク州では週末から大雨となり、広い範囲が冠水。多くの家屋が被害を受けた。

この洪水は大規模な交通障害を引き起こし、3日には北部・西部地域とミュンヘンを結ぶ長距離路線が運休となった。

ショルツ氏はミュンヘン北部を訪れ、土嚢を積んだ河岸を視察。バイエルン州首相らと会談した。

ショルツ氏は記者団に対し、「州当局と連携して市民が必要とする物資を被災地に送っている」と述べた。

バイエルン州首相は「危機的で緊迫した状況が続いている」と強調。「ある場所では水が引いたものの、別の場所では新たな洪水が発生し、避難が必要になっている」と指摘した。

それによると、ドナウ川下流域で水位が上昇する見込みだという。

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