◎エチオピアの雨季は7月から9月中旬頃まで続く。
東アフリカ・エチオピア南西部の僻地で発生した大規模な土砂崩れについて、地元当局は26日、これまでに257人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると発表した。
現場は複数の部族が領土を争う旧南部諸民族州郊外の集落。20日と22日に大雨による土砂崩れが発生し、多くの住民が巻き込まれた
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、死者の数は500人に達する可能性があるという。
OCHAは声明で、「この大雨と土砂崩れにより、1万5000人以上が被災し、避難所と食料支援を必要としている」と述べ、国際社会に支援を呼びかけた。
国会は26日、犠牲者に改めて哀悼の意を表し、26日から3日間、国を挙げて喪に服すと宣言した。
地元メディアによると、被災した集落では行方不明者の捜索が続く傍ら、多くの犠牲者が集団墓地に埋葬されたという。
捜索隊とボランティアはシャベルで泥をかき分け、行方不明者を探している。
国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「被災者を支援するために、食料などの物資を現地に送っている」と書き込んだ。
一部メディアは20日の土砂崩れから数時間後に小規模な地滑りが発生し、ボランティアが巻き込まれたと報じている。
国営テレビは陸軍兵士や警察官も巻き込まれたと伝えているが、詳細は不明だ。
エチオピアの雨季は7月から9月中旬頃まで続く。