◎エチオピアの雨季は7月から9月中旬頃まで続く。
2024年7月23日/エチオピア南西部、土砂崩れが発生した集落(AP通信)

東アフリカ・エチオピア南西部の僻地で大雨による土砂崩れが発生し、少なくとも13人が死亡、300人以上が避難を余儀なくされた。地元当局が5日、明らかにした。

それによると、現場は複数の先住民族が領土を争う旧南部諸民族州郊外の地区。数十人が巻き込まれたとみられる。

少数民族ウォライタ人の広報担当はAP通信の取材に対し、「死者の数は増える可能性があり、住民とボランティアが手作業で泥をかき出している」と語った。

それによると、これまでに13人の遺体を収容・埋葬したという。

この地域で活動する民兵も捜索活動に参加しているようだ。

旧南部諸民族州郊外では先月末にも大規模な土砂崩れが発生し、250人以上が死亡、数百人が行方不明のままである。

エチオピアの雨季は7月から9月中旬頃まで続く。

国連人道問題調整事務所(OCHA)はこの土砂崩れによる死者を500人と見積もっているが、被害の全容は明らかになっていない。

この地域のインフラはほとんど整備されておらず、このような事故が多発している。2016年の豪雨による土砂崩れでは少なくとも41人が死亡、数十人が行方不明になった。

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