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▽消防はこれまでに28人の死亡を確認し、各地で消火活動と行方不明者の捜索を続けている。
2025年1月21日/米カリフォルニア州ロサンゼルス西部(AP通信)

カリフォルニア州ロサンゼルス西部で延焼中の山火事について、州当局は26日、少なくとも3つの山火事が延焼中であると明らかにした。

南カリフォルニアの一部地域では25日午後から雨となり、26~27日にかけて雨が続くと予想されている。

国立気象局(NWS)は26日、一部地域で洪水のリスクが高まっているとして、市民に警戒を呼びかけた。

州当局も灰や有害物質が住宅地に流れ込む可能性があると警告している。

消防はこれまでに28人の死亡を確認し、各地で消火活動と行方不明者の捜索を続けている。

26日の午後4時時点でロサンゼルスのパシフィック・パリセーズ地区とその周辺などに洪水警報が発令中だ。

専門家によると、山火事で樹木を失った地面は水を吸収しにくくなっているため、土砂崩れや鉄砲水が発生する可能性が普段よりはるかに高くなっているという。

パシフィック・パリセーズ地区の山火事では6000棟以上の建物が焼失。鎮火率は26日午前の時点で90%、焼失面積は95平方キロメートルとなっている。

イートン地区の山火事では1万棟以上の建物が焼失または損壊。鎮火率は98%、焼失面積は56平方キロメートル。

ロサンゼルス北部で先週発生したヒューズ火災も沈静化。26日午前の時点で建物被害は確認されていない。鎮火率は95%。

州当局はロサンゼルス郡の複数の道路に土砂が流れ込んだと報告している。ベンチュラ郡の一部にも洪水警報が発令され、山間部では雪が降ると予想されている。

被害の全容は明らかになっておらず、連邦政府と州政府が調査している。気象予報サイト「アキュウェザー」は被害総額を1500億ドル(約23兆4000億円)と見積もっている。政府はまだ被害予測を出していない。

米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。

昨年は11月に入っても季節外れの高温と乾燥が続き、山火事の発生リスクが高い状態が続いていたものの、11月末に気温が急激に下がり、ほぼ全ての山火事が鎮火した。

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