▽最初の山火事はキョンサン南道山清郡で21日の午後3時頃に発生したとみられ、乾燥と強風の影響で延焼。一気に燃え広がった。
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韓国・キョンサン南道などで発生した山火事について、政府は27日、これまでに26人の死亡を確認し、3万7000人以上が避難を余儀なくされ、全体の焼失面積は360平方キロメートルに達したと明らかにした。
それによると、重要文化財を含む325の建造物が全焼し、30人が負傷、うち8人が重傷だという。
最初の山火事はキョンサン南道山清郡で21日の午後3時頃に発生したとみられ、乾燥と強風の影響で延焼。一気に燃え広がった。
政府の災害対策本部によると、27日朝の時点で、9000人以上の要員と約120機のヘリコプターが消火活動や市民の避難をサポートしているという。
聯合ニュースは27日、「数百人の警察官と約5000人の消防士および軍兵士が24時間体制で地上と空から消火に当たっている」と報じた。
消防によると、強風が消火活動を妨げているという。現場の大半が山間部であり、消防ホースが届かなかったり、消火栓がない場所も多い。
林野庁の長官は27日の記者会見で、「被災地では27日に雨が降ると予想されているが、鎮火するような雨は期待できない」と述べた。
気象台はキョンサン南道やキョンサン北道で5ミリ程度の雨が降ると予想している。
警察によると、キョンサン北道義城郡で少なくとも14人が死亡。キョンサン南道山清郡やその他地域でも死者が確認された。その多くが60~70代であった。
26日には消火活動中の消防ヘリが墜落し、パイロットが亡くなった。当局はこの事故を受け、消防ヘリの運用を一時停止した。
出火原因は明らかになっておらず、警察が調べている。
韓国KBSは関係者の話しとして、「除草作業中に出火したり、溶接作業の火花で出火したなど、複数の情報が寄せられている」と伝えている。
災害対策本部が27日に公表したデータによると、全体の焼失面積は3万6010ヘクタール。政府は韓国史上最悪の山火事被害と説明している。
死者は26人、30人が負傷し、うち8人が重傷。325の構造物が全焼し、3万7180人が避難を余儀なくされている。