◎ソマリアの雨季は12月まで続く。
ソマリアの難民キャンプ(Getty Images)

東アフリカ・ソマリアの広い範囲で大雨による洪水が発生し、少なくとも31人が死亡した。中央政府が12日、明らかにした。

それによると、首都モガディシオを含む広い範囲で先月初め頃から雨が続き、洪水により50万人近くが避難を余儀なくされたという。

大統領府の報道官は記者団に対し、「南部の地区では公共・民間インフラが甚大な被害を受けた」と語った。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は9日の声明で、「被災者を支援するために2500万ドルを割り当てているが、今回の洪水は100年に1度の規模であり、予算不足は否めない」と述べていた。

またOCHAは「関係機関と連携して可能な限りの措置を取っているが、この規模の洪水は軽減できないし、防ぐこともできない」と述べ、国際社会に支援を呼びかけた。

ソマリアの雨季は12月まで続く。

OCHAはこの洪水で160万人が避難民となり、1万5000平方キロ(東京都面積の7倍)の農地が破壊される可能性があると警告している。

モガディシオは豪雨に見舞われ、子供や高齢者を含む数万人が避難を余儀なくされている。被害の全容は明らかになっていない。

隣国ケニアでも大雨が続き、少なくとも15人が死亡。港湾都市モンバサ、北部イシオロ、北東部ワジールなどが大きな被害を受けている。

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