◎東アフリカは気候変動の影響を最も強く受けている地域のひとつであり、大雨と干ばつに悩まされてきた。
子どもの権利保護団体「セーブ・ザ・チルドレン」は16日、東アフリカの広い範囲で発生した洪水について、子供16人を含む少なくとも111人が死亡し、70万人以上が避難を余儀なくされたと報告した。
ソマリア、エチオピア、ケニアでは数週間前から広い範囲で大雨が続いている。
セーブ・ザ・チルドレンは声明で、「ソマリアで32人、エチオピアで33人、ケニアで46人の死亡が確認された」と明らかにした。
それによると、ケニアの首都ナイロビでも市街地が冠水し、4万人近くが避難を余儀なくされたという。
セーブ・ザ・チルドレンはこの3カ国すべてでおびただしい数の避難民が出ているとして、国際社会に支援を呼びかけた。
東アフリカは気候変動の影響を最も強く受けている地域のひとつであり、大雨と干ばつに悩まされてきた。
2020年後半以降、ソマリアとエチオピア、ケニアの一部は過去40年間で最悪の干ばつに見舞われている。
1997年10月から1998年1月にかけて発生したエルニーニョによる集中豪雨・洪水はこの地域の5カ国に影響を与え、6000人以上が死亡した。
ブルンジ、ジブチ、エチオピア、ケニア、ソマリア、南スーダン、タンザニア、ウガンダで2019年10~12月に発生した大雨では少なくとも265人が死亡、数万人が住まいを失った。